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退団者に思う~Ossaの団員って

一人の団員が退団した。最後は二人で夕食を取る時間が持てた。それが何とも楽しかった。

さわやかに彼女は自分の今までと将来を語り、私の方もOssaについて今後を語り、こんなにも気持ちよく理解しあった上で退団していった人はなかったのではないか?!それはお互いの専門に対する尊敬の気持ちがあったからだろう。

彼女との話の中で、私は新たに気づいたことがある。

「変えられない」ものがある。

今まで辞めていった団員の中の半分以上は、発声や身体の状態がよくなっていっている時に辞めていく。もちろん、お姑さんの病気や仕事の忙しさ、結婚、出産。。。などなど重なるが、それはいい訳のようにも思える。現にそれらが同じように起こったとはいえ、続く人はずっと続く。

Ossaでは正直、初心者は歓迎ではない。音楽の素養は小さいころに幾らかは作られるから、家にクラシック音楽が鳴っておらず学校の音楽の時間しか経験したことがない人には残念ながら無理だろう。初心者だと言いつつ、小学校の間、ピアノを習っていてチェルニー30番は終わっているという人が私の声楽の個人レッスンの生徒にもいるが、そういう「合唱初心者」は歓迎だ。「音楽初心者」はやはり困る。(もちろん、そこを補える努力ができる人は別だ。)

一番うれしい団員は、「やっと自分が求めていたものを教えてもらえる指導者に出会った」と、私のボデイ・マッピングの講座や個人レッスンで感じる音大・教育大音楽科卒の若い団員だ。発声のことに悩み、音感はあるのにうまく歌えないと感じていた人、ピアノがかなり弾けるのにここからはうまくならないと音楽を続けること、専門とすることに壁を感じている人、表現を出そうとして無理をして声が壊れそうになった人、私はそういう人を教えるのを得意としているかもしれない。なぜなら、その人たちの中には、すでにやりたい音楽がある。音楽に求めるものがある。

個人レッスンや「音楽家なら誰でも知っておきたい『からだ』のこと」の講座にまずは参加するのがいいかもしれない。

合唱指揮者である前に声楽指導者である私は、発声や表現の仕方を学び直したい人、その中で美しい合唱音楽を皆で作っていきたい人、さらにプロとして活躍できる合唱団にまで成長したいと思っている人、そういう長い眼の高い志を持ち、仕事や家庭がどんなに忙しくてもそれをなんとかやりくりして、歌うことで自分のペースを取り戻し、音楽的に発展したいと思っている人にまずは歌うために必要なことを教えたい。そしてハモりたい。実際、Ossaの団員の多くはそうだ。

Ossaはもっとも志の高い団員に合わせて活動する。ともに進み、あるいはついて来れる人がついて来る。この思いは最初から変わらない。

だってそうでないと、おもしろくない。それに他の合唱団で十分できることはそちらでどうぞ。そしてOssaでしかできないこと、私にしかできない指導方法~いつのころからかなぜだか自信がある。だからもう少しだけ、たくさんの団員が集まることを願う。

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